つぶやきしーちゃん

2007年02月

「マイクロSDカードアダプター」をゲットした。
昨日の仕事帰りに再び電器屋に寄り
や~っと購入できたのである。
ここまで長い日々だった。

それにしても売り場に行って驚いた。
とにかくややこしい。
SDカード自体がすでに3サイズあるためアダプターも
「マイクロSD」を「SD」サイズにするものと
「マイクロSD」を「ミニSD」サイズにする2種類がある。
しかも「マイクロSD」を「ミニSD」サイズにする
タイプは現在品切れしていると言う。
・・・落ち着いて考える。
ここで間違えたらまたまた無駄足だ。
結局冷静な判断のもと私は正しいアダプターをゲットした。
やれやれである。

帰宅するとさっそくPCを開き
前の携帯のデータを新しい携帯に移した。
これが驚くほど簡単で気が抜けた。
時間にしてものの1分だ。
それで写真も着メロもちゃんと移されている。

とりあえず大騒ぎした機種変もすべてが終了し
私の快適な新しい携帯生活がやっと始まった。

けれどこうしてすべてが整った今も実は
「やっぱり『ピンク』にした方がよかったかな・・・」
とまだウジウジしている私だった。

娘からオフィスが移転した話を聞いた。

新しく完成した本社ビルは20階建てで
エレベーターはガラス張りだそうだ。
私と同じく高所恐怖症の娘は景色に背を向け
ひたすら扉を見つめて8階まで出勤しているらしい。

フロアには柱や仕切りはなくとても開放的だそうだ。
引越し当日、娘はさっそく同じフロアの各課長に挨拶に回った。
しかし次から次に席を巡るうち娘は迷子になった。
部署内にいながら自分の席がわからなくなったのである。
さすがに「私の席はどこですか?」とは聞けず
娘はウロウロしていた。
それを見つけてくれた同じ課の社員が
遠くから名前を呼んでくれたらしい。
持つべきものは優しい仲間だ。

すべての場所で節電も徹底しているそうだ。
人のいないトイレは当然真っ暗で、残業の多い娘にとって
夜のトイレは「肝試し」に等しいらしい。
真っ暗な中、突然点く照明!
・・・ぎゃあ~!!

さらには食堂もパワーアップし
以前とは比較にならないほど広くゆったりしているそうだ。
お昼時に行っても座席数が多いため
座れないこともなく快適だと言っていた。
そしてビルの中にはコンビニが入っているそうで
便利さでも言うことはないだろう。

聞いているだけでもうらやましくなる話だが
この新しいビルは娘いわく
「何もかもが最新式過ぎる」らしい。
何をするにもいちいち
社員証を通さなければならないそうで
それを知らされていなかった娘は
初めてトイレへ行った時オフィスへ戻れなかった。
部屋へ入ろうにも「自動ドア」が開かなかったのだ。

娘は考えた。
「身長のせいでセンサーが反応してくれないのだろう」
まずはドアから離れてみたり近づいてみたりした。
それでもセンサーは反応しない。
娘は次にその場でジャンプしてみた。
それでもダメなので手を振ってもみたらしい。
と、突然その姿を見ていただろうおじさんが
後ろから来て自動ドアは開いた。
どうやら社員証をドア入口に認証させないと
開かない仕組みになっているらしい。
娘いわく、その読み取り口は壁と同化していて
とてもわかりづらいそうだ。
それにしても娘も恥ずかしかったに違いないが
そのおじさんも笑いをこらえるのに必死だったろう。

そんな新しい環境にそろそろ馴染んだろう娘は
現在5部署の仕事を担当しているそうだ。
「忙しい」と文句を言いながらも
どうにか頑張っているようで
「私に似て♪」働き者の娘である。

金曜日は朝からしっかり雨だった。
そしてその雨の中を朝1番で予定通り機種変に出かけた。
そのためにわざわざ有休を取ったのだ。

お店には開店7分前に到着。
当然1番乗りである。
けれど私はこの場になってもまだ悩んでいた。
「ピンク」にするか「パールピンク」にするか。
これはかなり大きな問題なのである。

結局担当の彼に両方の実物を見せてもらい
そこでもさらに悩んだ末「パールピンク」に決定した。
これで4台続けて「パールピンク」だ。
芸がないと言えば芸がない・・・。

イメージ 1

データ移行の時間を利用して
前回別のお店が17人待ちで諦めた話をした。
すると彼は言った。
「僕が前にいたお店の最高は84人待ちでしたよ」
時間にして4時間がかかったそうである。
そう聞いてしまうと、たったの7分しか待っていない私は
超ラッキーに思えてくる。

機嫌よく帰宅した私は、結局その日1日中を
新しい携帯をカスタマイズして過ごした。
着メロ&ゲームをダウンロードし
「キティちゃん」をテーマにした画像もゲット!
これで待ち受け画面もメニュー画面も
いつでもピンクのキティちゃんと一緒だ。
何だか幸せ♪

イメージ 2

ただ、2年半の間に携帯は進歩していた。
前の携帯で使っていた「SDカード」は
「マイクロSDカード」に取って代わられていて
私はデータの移行のためにわざわざ
カードリーダーを買う羽目になった。
しかも、アダプターを買い忘れたために
未だに作業ができていないのである。

今日ふたたび電器店により
「マイクロSDカードアダプター」を買って帰る。
明日からはやっと充実した携帯生活が送れることだろう。

昨日のことだ。
私が出社すると同時に同じ事務所内の彼女が跳んで来た。

「このビルの4階にいるあごヒゲおじさん知ってます?
今朝そのおじさんとエレベーターで一緒だったんですけど
私が6階のボタンを押すのを見てこう言ったんですよ。
『いつも思ってたんだけど6階の女性は美人が多いね』って」
彼女はニコニコしている。

6階にはうちの事務所の他にデザイン関係の会社が入っている。
そちらは男性ばかりで女性は1人しかいない。
そのおじさんが誰のことを言っているのかはわからないが
うちの会社の女性である可能性は高い。
モチロンそれ以前に
ただの「挨拶代わり」という可能性はあるのだが。

仮におじさんが本当にそう思っていたとして
1つだけハッキリしていることがある。
それは「私の事ではない」ということだ。
なぜなら、私はそのおじさんに会ったことがない・・・。

週末、私は燃えていた。
いよいよ「ビーズ織り」デビューし
待ちに待った機種変をするのだ!

まずは歯医者の帰りに本屋へ寄った。
予定では初心者向けの本を購入し
それをもとに材料を買いに行くつもりだった。
けれどどんなに探しても「ビーズ織り」の本は
1冊も見つからなかった。
大きな本屋なのに・・・私はいきなりくじけた。

けれどそこで気を取り直した。
「ユザワヤ」のある駅ビルに
本屋が入っていたことを思い出したのだ。
そこならあるかもしれない・・・。
気分も新たに私はその本屋を目指した。
ところがいざ本屋があるはずのフロアに着くと
今まさに改装中。
本屋は営業してなかったのである。
何で今なのか・・・。

「だったらビーズ織りは今度にして
機種変だけして帰ろう♪」とソフトバンクに寄れば
何と!17人待ち。
時間にして2時間ほどかかると書いてある・・・最悪。
幸い私の希望するピンクはまだ在庫があったが
さすがに2時間待ちは元気がない。

「そこまでして機種変しなくてもいっかぁ。
壊れたわけじゃないし」と考え直してはみたものの
このまま帰るのではあまりに悔しい。
やっぱり「ユザワヤ」に寄ることにした。
もしかしたら「初心者向けビーズ織りキット」
なんてのがあるかもしれない。

しかし世の中そんなに甘くない。
そんなキットなどあるわけもなく
ビーズ織りに使う「ビーズ」と「織り機」を確認しただけで
不完全燃焼のまま私は帰宅した。

ついてない時はこんなもんだ。

習い事でいつもより遅く帰った月曜日
帰宅と同時に息子からメールが入った。
「今夜から中学時代の仲間たちと新潟まで
夜行バスでスノボに行って来る」という。
帰ってくるのは金曜日だそうだ。

さらにメールは続く。
「自分が留守の間に録画しておいて欲しい番組を
テープのケースに貼っておいたからよろしく」
というのである。
さっそく確認する。
曜日ごとにちゃんとリストになっていた。
・・・細かい。

お風呂上りにドライヤーを借りようと息子の部屋に入った。
見当たらない・・・。
すると机の上にリストを発見した。
ルーズリーフ1枚に持って行く持ち物が
めいっぱい書かれており
それぞれにチェックが入っている。
「携帯」「充電器」「デジカメ」「充電器」
「コンタクト」「コンタクトケース」「シャンプー」
「Tシャツ」「スウェット」「帽子」「ドライヤー」・・・。
ドライヤー? ないはずである。
彼はわざわざ持って行ったのだ。

この几帳面さ、変に神経質なところは
間違いなく父親の遺伝だ。
そしてこれだけ何から何まで持って行ったのだ。
さぞかし大荷物を抱えて行ったことだろう。
ご苦労なことである。

新しく始めた健康法がある。
その名も「小顔テープ」。

耳鳴りや目まい、肩や首の凝りや痛み
さらには頭痛などに用いる「テープ療法」だ。
私が治療したいのは目まいと頭痛。
実際、漢方薬を飲むつもりでいたが
もっと手軽な治療法があるのなら実践しない手はない。

「壮快」4月号で見つけたこの「小顔テープ」は
テープを耳の後ろに貼るだけの簡単なものだ。
普通の絆創膏でもいいのだが、耳の後ろということで
肌に優しい「サージカルテープ」がお薦めらしい。
これを1センチ程度の長さに切って
耳たぶの後ろの首筋に貼るだけ。
いたって簡単だ。
寝る前に貼るのがよく翌日も自然にはがれるまでは
そのまま貼っておいていいそうだ。
モチロン痒みを感じた時にははがし
1日おいてからまた貼るようにする。

このテープを貼る位置には
「リンパ節」が多数存在している。
そこへテープを貼ると首の側面の筋肉が刺激を受け
結果的にリンパ節を活性化させるのだそうだ。
そして間接的に血液の循環が良くなることで
凝りや痛みの症状が改善されるらしい。
さらには「顔が引き締まる」「肌に張りが出る」
「目尻のシワが改善する」「バストがアップする」
という嬉しい効果をももたらすとか・・・。

これは「あるある」で取り沙汰されたような
いいかげんな情報ではない。
きちんとお医者さんが実践した結果
間違いなく効果が出ている方法なのである。

記事を読み終えた私と同僚はとりあえず
手近なところで「バンドエイド」(彼女は絆創膏と言う)
のテープ部分を切り取り耳の後ろに貼った。
私たちほど行動力のある人はそうそういないだろう。
間もなく彼女は言った。
「何か顔が上に上がった感じ♪」
・・・。
10分後、私の地道な広報活動により
職場内のほぼ全員がテープを貼っていた。

あれから5日。
モチロン今日もみんな貼っている。

今日の一句。
「あれこれと 薬を買うより まずテープ」
も1つ。
「何万の 化粧品より まずテープ」

金曜日、私は習い事がありいつもより遅い電車に乗った。
乗り換えがしやすいように1番前の車両だ。
私はドアに近いポールにつかまり本を読んでいた。
事件は私が降りる1つ手前の駅で起こった。

やはり1番前に乗り換え口のあるこの駅では
乗る人が多くドアが閉まる時になだれ込んだ人で
ちょっとした押し合いになった。
私の隣にいた男性が横向きに押されたため
確かに私にも余波が来た。
電車が動き出すと彼は言った。
「うぜ~んだよ!」
すると彼を押したらしい男性が言った。
「こっちだって押されたんだからしょうがねえだろ。
うっせ~んだよ!」
「だからって何でヒジで押すんだよ!
テメエみてえのがいるからみんな迷惑するんだよ!バ~カ」
「おもしれ~じゃねぇか。やるかよ」
「やってやるよ」
「よぉ~し次で降りろ!」
「上等じゃねぇか」
車内は満員だ。
周りの乗客は黙ってこの会話を聞いている。
車内は静まりかえった。
間もなく問題の次の駅に着いた。
まさか本当に殴り合いが始まるのか・・・。

最初に電車を降りたのは押した男性。
ホームに出たと同時に振り返った。
けれど押された男性は素早かった。
他の乗客に混じって彼に続いて電車を降りると
ス~っと早足で乗り換え口に向かって逃げたのである。
男性が振り返った時には
彼は乗り換える人たちに紛れていた。
「あのヤロ~」
と言う彼の声を聞きながら私も乗り換えの波にのまれた。

とにかくケンカにならなくてよかった。
そんなものは誰も見たくないに決まっている。

・・・それにしても最近特に「心にゆとりのない人が多い」
と感じるのは私だけだろうか。
満員の電車で押されることは珍しくもない。
みんながお互いに「すみません」と声をかけ合えば
それに対して怒る人はいないはずなのだ。

30の大台に乗った同僚はこの度本格的に気合を入れ
合コンへの参加を復活させた。

彼女は自分のためにおしゃれをしようとは思わないそうだが
合コンの前日だけはパックをし
当日の服装についてもあれこれと悩むらしい。
私はそういうものに参加したことがない。
それだけに彼女の話はとても興味深いものがある。

そもそも「合コン」というのは
待ち合わせ場所で集合したときから始まっているそうだ。
「はじめまして」に始まり、会場に移動するまでの間に
第1のチェックポイントがあるらしい。
たいていの場合、移動は男性陣が先を行き
その後ろを女性陣が歩くというパターンなので
そこで「後ろ姿」「体型」「服のセンス」などを
すばやく採点するのだそうだ。
やはり「出かける前 鏡の前で 一回転」だ。

会場では「タバコは吸わないので・・・」と言って
まずは好印象を植えつけ入り口に近い端の席に座る。
実はこの席は飲み物や食事が来た時に
イソイソと手伝ってさらに自分を印象付けられる
彼女曰く「一石二鳥の席」らしい。
自己紹介の時にも「そちらからどうぞ」と言って
自分は他の人の話を聞きながら最後にできる
なかなかベストな席なのだとか。

彼女はすでに50もの合コンを経験し
来週早々にも今月2つ目の合コンがある。
この先も数えるだけで5個の参加予定があるそうだ。

合コンのポイントは
「目をつけた人がいたら直接その人ではなく
その場の盛り上げ役の人と仲良くなる。
そしてさりげなく本命の彼の情報を聞き出す」
ことだそうだ。
・・・ふ~ん。なかなか奥が深い。
そして彼女は言った。
「この人!って言う人は何人かいるんだけど
いっつも最終段階で選ぶ人を間違えちゃうんだよね。
できたら一緒について来て見てほしいよ」
確かに、それができてりゃもう落ち着いていただろう。

希望があればいつでも見に行こう。
ただし、私も「旦那」を選んだのだ。
見る目があるとは言えない・・・。

いよいよ待ちに待った時がやってきた。
「待てば海路の日和あり」この春私は機種変する~!!

まだまだ世の中捨てたもんじゃない。
ジッと我慢して待っていれば
こうしてちゃんと私の望む携帯は登場するのだ。
ソフトバンクの「春の新作モデル」の中に
私は欲しい「ピンク」を発見した。
すでに気持ちは飛んでいる。
あれだけジャラジャラ付いていた
「キティちゃんの根付け」は早くも外され
その時をジッと待っている。

あとは店頭に実物が並んだら
「実際の色」と「手に馴染み度」をチェックし
問題がなければめでたく機種変だ。

今年に入ってからは歯痛で悩まされ職場は大モメでバタバタ。
楽しく笑えることは何もなく
こんなにウキウキするのはホントに久しぶりのことだ。

たかが機種変ごときでワクワクするなんて
我ながらわびしい人生と言わざるを得ない。

深夜2時半、私の携帯が鳴った。
着メロは徳永の「輝きながら」。
息子からの電話だ。

自転車で夜から居酒屋のバイトに行っている
息子の帰りはいつも遅いのだが
・・・まさか事故か何かか!?
「どうした?」
電話に飛びつくなりそう聞いた私に息子が言った。
「玄関のドア開けてくれる?鍵が壊れた」
玄関に入るなり息子が見せた鍵がこれだ。

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・・・ありえない。
確かに鍵が壊れている。
ものの見事にポッキリと。
ちょうど細くなっている部分ではあるが
何をしたわけでもなく「普通」に使用している鍵が
こんな状態になるだろうか・・・。
ミスターマリックじゃあるまいし。

折れた部分は2.7センチ。
しかも探してもその部分は見つからない。
「鍵を全取り換えしなきゃダメか・・・」
以前の悪夢がよぎった。

引っ越して2年も経っていない頃
旦那が飲み屋でカバンを盗まれた。
カウンターで「高イス」に座った旦那は
足元にカバンを置き、帰ろうとした時には
影も形も無くなっていたというわけである。
中には仕事の書類だけではなく家の鍵も入っていた。
「家の住所がわかるものは入っていない」と
旦那は言ったが私は鍵を取り換えた。
けれど今回は先端だけだ。
わざわざお金をかけて取り換えるまでもないだろう。
わたしはそう結論した。

とりあえず別に暮らしている娘に連絡し
彼女の持っているこちらの鍵を持って来てもらった。
我が家の鍵は「簡単にコピーできない鍵」だと聞いている。
合鍵を作るには工務店に連絡し
手配してもらわなければならないだろう。
それでも私はダメ元で「ミスターミニット」に寄った。

「この鍵の合鍵作れますか?」
と尋ねる私におじさんは言った。
「はい。合鍵ね」
そして間もなく依頼した2本の合鍵が出来上がった。
料金表を見ると「一般の住居用」は900円~。
「特殊な鍵」は2,400円~となっている。
「たぶん5,000円くらいかかるだろう・・・」と
覚悟していた私におじさんは言った。
「2本目からは200円引きだから1,589円ね」
・・・え~!!「一般」じゃん!
まったく「普通」じゃん!!

・・・こうして真実は明かされた。
我が家の鍵は簡単にコピーできる鍵だったのだ。
息子のおかげじゃん。

我が家に「カスピ海ヨーグルト」がやって来たのは
かれこれ4年以上前のことだ。

当時定期的に昼食会をしていた
以前の社宅仲間から、ある時「種」をもらった。
そんなものが世の中で流行っていたとは知らず
言われるままに自分でも作ってみた。
そしてこのヨーグルトはその後
我が家で結構なブームになった。

当時は同居していた娘も、息子も
一時は毎日このヨーグルトを食べていた。
誰に頼まれたわけではないが
私はさらに何人もの友人に配り、実家に配り
それなりにこのヨーグルトの普及に貢献した。

しかしブームはすぐに去る。
娘は家を出て1人暮らしを始め
息子もいつしか食べなくなったのだ。
そこで私は「種」を冷凍で保存することにした。
いつの日かまた復活させるつもりで。

それからたぶん4年近くが経っただろう。
冷凍庫の隅で寝ている「種」が私を呼んだ。
今こそ復活の時だ。
それでもさすがに時が経ち過ぎている・・・。
私は半信半疑でとりあえず小さいサイズの牛乳を購入した。

気温が低いこの時期はヨーグルトも固まりにくい。
友人のようにコタツを利用する手もあるが
彼女はそれを忘れてパックを蹴飛ばし
何度も全てをぶちまけていた。
そんな危険は冒せない。
私は素直にそのまま暖かい部屋に牛乳パックを置き
ジッとその時を待った。
どうせダメ元なのだ。

何の変化もないまま丸2日が経過した。
そして3日目、私は諦めた。
「やっぱり種は死んでしまったのだろう。
残念だけどこの牛乳は捨てよう・・・」
そう思ってパックをシンクに持って行き
フタ代わりのティッシュを外した。
「え~!うそ!!」
私は思わず叫んだ。
どちらのパックもちゃんと固まり
ヨーグルトができていたのである!
恐るべし!生命力・・・。

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こうして我が家に再びヨーグルトがやって来た。
これからは息子に毎日食べさせ
次回娘が来た時には持ち帰らせることにする。

それはドイツへ行く前の話だ。
私たちはその当時郊外の社宅に住んでいた。
通勤には時間がかかり電車もメチャ混みだった。

私の使っていた駅は急行の停まらない駅で
朝の通勤時に降りる人は皆無だった。
すでにドアが開いた時には超満員で
この駅から乗るのは至難のワザだった。
チビな私はドアの上に手を置き身体を押し込むワザも使えず
後ろから乗る人に押し込んでもらうか
またはただただドアにへばりつき
閉まるタイミングを利用して何とか乗り込む毎日だった。

季節は冬。
その日私は背中の腰の部分に飾りベルトのついた
黒のロングコートを着ていた。
そしていつものように列の1番前に並んで電車を待っていた。
するとトントンと後ろの男性が私の背中を叩き
振り返った私に背中を指差しながらこう言った。
「ハンガーついてますよ」
・・・え!?

見れば背中の飾りベルトに
針金の黒いハンガーが引っかかっている。
え~!!何で
私はこの状況が理解できないながらも
とりあえずハンガーを外した。
そこへタイミングよく電車が到着。
私は力任せに急いでハンガーを折り曲げた。
原型のまま持ち込むわけに行かないと判断したのか
恥ずかしさのあまり隠したいと考えたからなのか
今となっては定かでない。
そして間もなく電車は発車した。
私と黒い針金ハンガーを乗せて・・・。

そのハンガーはその後どうしたか思い出すことはできない。
たぶん会社まで持って行き捨てたのだろう。
家まで持って帰った記憶はさすがにない。

コートを出した時に落ちたハンガーが最高のタイミングで
飾りベルトに引っかかったのだろうか・・・。
私はそれに気づかぬまま駅まで10分ほど歩き
引っかかることなく改札を通り抜けて来たのだ。
人生かなり長く生きてきたが
こんなに恥ずかしかったことはない。

それにしてもぶら下がっている物が
ハンガーだとわかった時の
男性の衝撃は想像を絶するものだったに違いない。
彼は出社するなり同僚に言っただろう。
「今朝、前に並んでた女が
背中にハンガーぶら下げてたよ!」

今日の一句。
「出かける前 鏡の前で 1回転」

昨日は歯医者のあと出社した。
半休を取っていたため出社までには余裕があったので
私は会社近くの「鞍馬サンド」でお茶をした。

その後出社し上着を脱いだ私に同僚が言った。
「左腕のとこ何かついてるよ」
見ると着ている白いセーターのその部分に
長さ14.3センチの青いマジックテープが
しっかり引っ付いていた。
・・・ありえない。

朝、家を出る前に私はPCで調べ物をした。
そのマジックテープはLANコードを束ねるのに
家で使っているものだ。
今朝しまう際に探したがどこにも見当たらず
そのまま出て来たのだった。
まさか私の腕に引っ付いていたとは・・・。
しかも私はそれを着けたまま
歯医者に行き、鞍馬サンドにも行ったのだ。
白いセーターに青いマジックテープ・・・。
お店でもさぞかし目立っていたことだろう。

しかもこのことで思い出したことがある。
信じられない話だ。

・・・明日につづく。

昨日歯医者さんから連絡があった。
明日の9時半にキャンセルが出たと言う。
私は飛びついた。

そして今日。
目覚めると例の歯の外側の歯茎が
ポッコリと水ぶくれのように腫れていた。
ここのところ歯よりも歯茎が痛かったのだが
ついに膿んでしまったらしい。

そして結局この1ヵ月の間
ずっと私を悩ませた右下奥歯の痛みは
「神経の死」をもって終止符が打たれた。
今日の治療はやっと私の希望する
「銀歯を外しての治療」だったが、時すでに遅し。
神経はお亡くなりになっていた。

彼は訴えていたのだ。
思えばあの歯の激痛。
それは右側頭部の異常な頭痛に及び
さらには顔までが痛いという異常事態を経て
最後には歯茎の痛みという形に変化した。
手を替え品を替え彼は伝えていたのだ。
もっと早く彼の訴えに気付いてあげられれば・・・。
正直腹が立つ。

原因がわかったため今後は「根っこの治療」になる。
もう痛みを感じることはない。
彼は死んでしまったのだ…。

結局、私に残されたものは
「神経のない右下奥歯」と「痛みに耐える力」
そして「先生への不信感」だけである。

またまた「悪のささやき」が聞こえてきた。
その名は「ビーズ織り」。

先週末は「エッグアート」の教室があった。
久しぶりに熊本から参加した友人が私の向かいに座った。
彼女は襟元に素敵な模様編みの入った
黒いセーターを着ていた。
実はその模様編みと私の思い込んでいたものこそが
「ビーズ織り」だったのである。

いろいろと習い事をしているとわかるのだが
エッグアートのような手先を使った細かいことが
好きな人は、不思議と興味の対象が同じで
他にも細かい手工芸に興味があったりする。
この「ビーズ織り」の話題になった時にも
やはりそれをやっている人がいた。

実はこの「ビーズ織り」を知らなかったのは私だけで
他の人たちは彼女のつけているのが
「ビーズ織り」のブローチだとわかっていたらしい。
・・・何だか出遅れた気分。

「ビーズ織り」とはその名の通りビーズを織る工芸だ。
ブローチのような小物は
それ用の小さいサイズの「織り機」で織るそうだ。
実は私はビーズアクセサリーを作ることには興味がない。
けれどこの「ビーズ織り」にはなぜか惹かれる。

まずい展開だ・・・。

最悪だ。
見た目には何も変わらないが
ついには右側の顔、顎あたりまでが痛い。
腫れて浮いている感じがする・・・。

金曜日1本早いバスに乗れたため
私は予約時間よりもかなり早く到着した。
話題を提供しないことを心に決めていたのだが
「バスが順調に来たので早く着きました」
と言ったのがいけなかった。
そこから話が始まってしまった。

そして私が
「銀歯を外して治療してほしい」
と言ったにもかからず、今回も調整だけで終わった。
・・・次回こそ時間を取り
以前詰めたところをやり直すことにして。
さすがに不信感がチラリ。
だって結局、何だかんだ1ヶ月近く
私はろくに物も噛めない生活をしているのだ。

さっき電話をし「もう少し早く診て欲しい」と
頼んでみたが変更は無理のようだ。
土曜日の次の予約まで今週いっぱい我慢するしかない。

違う歯医者さんに行ってみようか・・・。
けれど歯医者を変えるには勇気がいる。
数多く歯医者はあってもどこがお薦めかはわからない。

1週間の始まり。
私は不機嫌だ。

今日も歯医者だ。
私の右下奥歯は未だに完治していない。

結局レントゲンでも異常は見つからず
隣の歯との間にも虫歯はない。
それでもまだ触ると痛く食事もよく噛めないのだ。
この歯はかなり曲がって生えているため
前回は噛み合わせを調整してもらい
この1週間様子をみていた。
それでもやっぱり状況は変わらない。
「水もお湯もしみなければ中が虫歯とは考えにくい」
と先生は言うが、この際銀歯を外して
中を見直してもらった方がいいだろう。

私の通っているこの歯医者さんは変わっている。
入り口の扉にこそ「デンタルクリニック」と
英語で表記してあるが
看板らしきものも診察時間等の表示もどこにもない。
本来、外に掲示すべきそのプレートは
待合室の壁に立てかけてある。
だからと言って「もぐり」でも何でもなく
とても評判のいいお医者さんだ。

私も引っ越して来た時に近所の人の紹介で通い始めた。
そうやって口コミで「知る人ぞ知る」歯医者さんなのだ。
「あまり大々的にやるとゆっくり診察できなくなるから」
と先生は言うが、実はこの先生とても話し好きなのである。

前回も「先生今年はもうスキーに行きました?」と
聞いたが最後、診察時間30分のうち25分は話だった。
治療は話が完結した後たったの5分。
さらには先生1人ですべてやっているため
会計を済ませるまでにまた10分弱会話は続き
その間に私の乗りたいバスが3本通過した。

娘は言った。
「先生のとこ行く時は話題を提供しちゃダメ。
さらに帰りが遅くなる」
・・・もっともだ。

今日は症状のみを説明することにする。

1週間だけ来た人がいる。
きちんとした「正社員」での採用だった。

彼女は私よりも年上で自分に自信があるようだった。
確かに職歴は色々あり語学もできるようだった。
けれど私には最初の印象があまりよくなかった。
出社しても朝の挨拶をしないのだ。
しかも始業時間に平気で遅れて来るし
宅急便が来るとか何とかいう理由で
わずか3日目には休んだのである。
私たちは絶句した。

同じ部署ではないのでハッキリとはわからないが
どうやら仕事の方もこちらの望むようには
働いてもらえなかったらしい。
結局たったの1週間で彼女はクビになった。

ところがその翌日私たちは言葉を失くした。
彼女は自分のブログに
会社のオーナーを非難する記事を書いていたのである。
あれよこれよと、こき下ろした挙句
「第一印象の顔が詐欺師みたいだったもんね」
とまで書いていたのだ。

このあまりの常識のなさに私は腹が立ち
どうしても納得できなかったのでコメントを入れた。
「いい大人が「腹いせ」にこういうことを書くのは
どうでしょうか。大の大人がやることとは思えませんね。
人を非難する前に
自分を振り返ってみてはいかがでしょうか?」

翌日、私のコメントは削除されていた。
・・・というより彼女のブログに対するすべてのコメントを
受け付けないように設定を変えたようだ。
彼女は私の書いたコメントを他人に読まれたくないのだろう。
早い話、図星だったということだ。

物は考えようだ。
こんな「心の貧しい人」と一緒に仕事をしなくて済んだのだ。
ラッキーじゃん!

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