社長の奥さんが先週退院した。
私が温泉に出かけた日である。
私が温泉に出かけた日である。
社長も退院当日と翌日の2日間会社を休んだのだが
その翌日、出社しても私たちには何の報告も無かった。
退院したもしないも、一言も無し・・・呆れた。
そして今週月曜日、社長は電話1本よこさずに休んだ。
もはや会社には何の愛情も感じていないのである。
けれど黙っているわけにはいかない。
けれど黙っているわけにはいかない。
昨日、出社した社長をつかまえ言った。
「お休みされる時は連絡をいただけないでしょうか。
電話を受けた際の対応に困りますので」
「お休みされる時は連絡をいただけないでしょうか。
電話を受けた際の対応に困りますので」
社長は言った。
「あ~そうだね・・・」
「あ~そうだね・・・」
そして席に座った社長は続けた。
「私も色々と調子が悪くてね」
「私も色々と調子が悪くてね」
と!突然顔をしかめて身体を折ると
「う~・・・痛ててててて・・・」
と、椅子から転げ落ちんばかりに痛み始めたのである。
と、椅子から転げ落ちんばかりに痛み始めたのである。
え!?何??
あせった隣の同僚が言った。
「社長、そんなに具合悪いならすぐ医者に行って下さい。
ちゃんと検査された方がいいんじゃないですか?」
「社長、そんなに具合悪いならすぐ医者に行って下さい。
ちゃんと検査された方がいいんじゃないですか?」
けれど、私は笑いをこらえるのに必死だった。
今どき、小学生でももっと上手に芝居をするだろう。
あまりにオーバー過ぎて大根役者もビックリだ。
それでも社長は、引っかかった同僚を相手に
今どき、小学生でももっと上手に芝居をするだろう。
あまりにオーバー過ぎて大根役者もビックリだ。
それでも社長は、引っかかった同僚を相手に
しばらくどこが痛いの何だのと訴え続けた。
けれど後にも先にも、それっきりである。
けれど後にも先にも、それっきりである。
その後、痛みは2度と繰り返すことなく
何事も無かったかのように
夕方まで事務所を走り回っていた社長であった。
そして今日と金曜日に休むと言っていた社長は
今朝、いつもより早く出社していた。
今朝、いつもより早く出社していた。
どうやら奥さんと大ゲンカしたらしい。
さらに呆れたことには、仕事相手との電話に
さらに呆れたことには、仕事相手との電話に
「私、お昼の支度をしないとならないので
11時の約束は無理なんですよね~」
と得意気に言っている。
あ~・・・電話口で呆れている相手の顔が見える。
仮にそうであっても
それは社外の人に口に出して言うことではない。
これまで63年も生きて来て
そんなことすら学べていないのだ。
その上、同僚によれば社長は
「私はどうなってもいいから
家内には長生きしてほしいんだよね」
と、言っていたらしい。
モチロン、友人や身内に言うのならそれはいい。
家内には長生きしてほしいんだよね」
と、言っていたらしい。
モチロン、友人や身内に言うのならそれはいい。
けれど仮にも社長と名のつく人間が
社員の前で言うべきことではない。
社長がどうにかなったら私たち社員はどうなるのか。
同僚もさすがにカチンと来たようで言い返した。
社長から返事はなかったそうだ。
結局、社長とはそれだけの人なのである。